実はつい最近まで, Real-Time Linux に関するこのページを書き上げるつもりはありませんでした (^^;. あ, RT-Linux が使えなかったとかわからなかったというわけではあり ませんで, 確かに難しいことはしてませんけど, インストールのところ でも紹介したように, 一応使えています.
では, なぜ書くつもりがなかったのか? それは, 書くのが面倒だったから です (^^;. 一般の関数なら, どの Linux BOX を使っても試せます. /dev/rtc だと少し面倒ですが, カーネルの再コン パイルで試せるようになります. でも RT-Linux は, カーネルにパッ チを当てて から再コンパイルする必要があります. さらに特別なデ バイスファイル (/dev/rtf*) も必要ですし, プログラム自体も面倒です (複 雑ですが, 難しいというわけではありません).
ところが最近, 知り合いから, あるところでこのページが紹介されていた ということを教えてもらいました. う〜ん, 私のページを見てくれて, 気にかけてくれた人がいたんですね (^^). そんなら, 書き上げちゃおうかなぁ ということで, この文書を書き始めました.
RT-Linux の機能を利用したプログラミングをするときには, 次の 2 つを 準備します.
モジュールは insmod を使ってあらかじめ組み込んでおきます. そして, プログラムからそれに命令を出し, それからの応答を受け取ることで, 処理を進めていきます.
モジュールとプログラムの仲を取り持つのが, RT-FIFO と呼ばれる特殊な デバイスファイルです. プログラムが RT-FIFO へ命令を書くと, モジュール はそれを読み, 命令に応じた動作をします. またモジュールからプログラムへ 何らかのメッセージを出したいときにも, RT-FIFO を使います. と言いますか, そういうようにプログラムやモジュールを作ります.
と, ここまで雰囲気を掴んだら, RT-Linux のサンプルプログラムを眺める と, なんとなくわかるのではないでしょうか? よし, 私も「時間」という観点 で, サンプルプログラムを書いてみませう.
Copyright (C) 1998, Masahiro SATO