献血界 (?) の 1999 年の印象を一言で言うと, 何かと話題の多い 年 だったと思う. 投票は 1 人 3 票までとしたけど, 項目が多かっ たし, 強力な話題が票を独占した こともあり, 結果として は 1 人 3 票は少なかったかなとも思う. でもその分, 票を集めた話題が目立つ結 果となり, それはそれでよかったのかもしれない (^^;
話題自体は多かったけど, それらのほとんどは以下の 2 つに分類できるよ うに感じた.
これに加えて, 避けては通れない 200ml 問題 (?) の 3 項目について私の考えをまとめたいと思います.
人は, どこで「献血」と出会うのか? あなたは, 「献血」 を知ったきっか けを覚えていますか? 私は多分, 近くの駅前で見かけた, 献血バスだと思いま す. 初めての献血は, 渋谷駅前の献血バスでした. もし今のように渋谷には献 血ルームしかなかったら, 雑居ビルのエレベータに乗ってまで献血をやったか どうかはわかりません. 外からバスの中までは見えませんが, 受付や, 採血が 終わって休んでいる人は見えます. 外から見えるものからある程度は献血とい うものを想像でき, さらに外を歩いていて「献血をしよう」と思ってから受付 へ足を運ぶまでの障害が小さかったので, 私は献血への最初の一歩を踏み出せ たのだと思います. でも今の渋谷には, 献血ルームと, そのビルの入口で呼び 込みをする人しかいません. 初めて献血する人は, 雑居ビルへ入り, エレベー タに乗り, 献血ルームへだどり付くのに必要な「気持ち」を, どうやって得て いるのか?
話がちょっと反れてしまった気もします (^^; が, 私が言いたかったのは, 少なくとも渋谷では献血ルームができて献血バスが来なくなった結果, 人が献 血に接するチャンスが減ってしまったのではないか, ということです. もちろ ん献血は献血バスだけでやるのではなく, 学校や職場というのもあるわけで, 献血ルームの増加→献血バスの減少→献血に接する機会の減少と一概に言える わけでもないわけで…. う〜む, 説得力に欠けるな (--;)
ま, 言いたいのは, いろんなところで献血に触れられるのはいい 事だ ということです. 「6 位 : 旅行献血が漫画をはじめとしてメ ジャー化」はかなり驚いたのですが, これは「3 位 : kenketsu.com 誕生」の 影響が大きかったせいでしょう (^^) ネットでの献血の露出度は, kenketsu.com をはじめ多くのサイ トが頑張ってくれるでしょう (他人事じゃないぞ :-). なので, それ以外の領 域での露出度が増していくといいかなぁと思います. ただ, 「8 位 : 「若者 に献血ブームを」byガチンコ!」は, 今でも継続しているとは言い難 いのが非常に残念です.
前々から話は出ていたのだろうとは思いますが, 「2 位 : 血液センターコ ンピュータ全国接続」や「4 位 : 献血可能年齢の上限の引き上げ」はちょっ と驚きました. 前者については, 遠くの献血ルームへ行っても住所を改めて書 く必要がない (北海道はどうか知らないけど) で, 楽になった感じ. 後者に関 してはは, 条件付きながらとりあえず 69 歳まで上がりました. ただし, 今 後ますます高齢化社会になることは確実です. そうなったときに献血者人口が 減ると, また変更になるかもしれないですね. そうする必要がなければよいの ですが…
「4 位 : 献血血液に対してNAT検査を導入。」と「8 位 : 献血由来のエイ ズ感染次々と発覚」はワンセットでしょうか? NAT といっても, ウィンドウ・ ピリオドがなくなるわけじゃないし. こちらも気を引き締めていきたいもので す.
「19 位 : 都内の献血申込票に「当日の飲酒」なる項目が追加(これって今 年から?)」は, 今年からです. さらに 2000 年 1 月からは HTLV-I に関する 事項が, そして 4 月にはエイズ関連の問診が強化されます. 今年も注目して いきましょう.
私は, 正直言って 200ml 献血は好きじゃありません (^^; 200ml だと献血 をやった実感がなさそうなので. そのへんの利害が日赤と一致しているので私 はあまり気にしていなかったのですが, いい機会なのでちょっと考えてみまし た.
私が思うに, 問題の根っ子は 新潟県赤十字血 液センターの新年の挨拶 からも伺えるように, 日赤側の態度が固まっ ていない事だと思います. 200ml よりは 400ml をお願いしたい. かといって これを強制すると, 200ml しか献血できない人から血液を採れなくなってしま う. このジレンマに対して, 明確な答を出せないでいる. もっと言えば, その 課題を採血の現場にまで持ち込み, 現場の職員に判断を委ねている. 私には, そのように見えます.
どーすればいいのかというのは, 相変わらず 200ml 献血に無関心な私には よくわからないのですが, 少なくとも 献血しようと思った人は気持 ち良く献血できる, そういう環境を望みたいです.
よくわからんっす (^^; 私自身に関して言えば, 健康に注意して, 1 年中 献血を続けていきたいものです.
おたより, お待ちしています
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