出張で東京へ行った. 変則的だが, 東急東横線で横浜方面から渋谷入り. 中目黒を過ぎ, そろそろ下車の準備をしようと思って席から立上り, 外をふと 見上げると, ビルの上のでっかい看板にはアニメ絵と献血の宣伝. 献血の看板 に見下ろされる街, 渋谷. ソノ看板ニ魅入ラレシ者, 通行手形トシテ己ガ血 液ヲ差シ出サザレバ, 決シテ通ルコト叶ワザルベシ…
出張の用事が早く片付いた and 予約した新幹線までにはまだ 1.5h もある, ということで久しぶりに献血でもしようかと. さて, さっきの看板はどこかなぁ と空をきょろきょろしていると, 首都高の向こうに看板を発見. でかい看板は 役に立つ. 1F の眼鏡屋の脇にあるエレベータで 8F まで上がる. 目の前は, すぐ献血ルーム.
受付で, 時間が無いので 400ml を希望. 身元確認は済ませているので, そ のまま荷物をロッカーに入れて, 受付に戻る. 問診票を受け取り, 記入. 外国 への渡航歴, 期間が特に書いていなかったので, 過去に行ったことのあるとこ ろを全部書いてみた. 飲物, できれば温かいものを飲んで待てということだっ たので, カフェオレの砂糖無しを選択.
少し待って, 医師の問診. あ, ワイシャツの袖口が少し汚いなぁと思いつ つ腕をまくって血圧計測. 127/77 は私にとっては高めだが, 夕方の血圧はこ んなものかもしれない. ここいらの献血ルームでは血圧を献血手帳に書いてく れるので, 記憶する手間が省けて良い. でも, 問診が終わった後に医師が一言 「はい」と言っただけでは, 次に私が何をして良いのかわからない (--; あっ ちに行けば良いですかと採血室のほうを指差すと, 「そう」 (--;
先客 1 名様の隣に腰掛けて, 順番を待つ. 10min ほどして名前を呼ばれ, 両腕をチェックした後に右腕に針を刺す. 「誤穿刺防止針」などと書かれた箱 が, 臨場感を高める. 「奈良から来られたんですか?」 はぁ, 出張で. 「今日 は, 泊りですか?」 いえ, 新幹線で帰るので, あまりゆっくりとはしていられ ないのです. 「え〜, 倒れないように気を付けてくださいね」 座っていれば 帰れますので, 大丈夫でしょう.
もう 1 杯飲んでおけと言われ, やはり温かいほうがいいのだろうなぁと思っ て猫舌なのにホットコーヒーを選んだら, 採血室からすぐに呼ばれてしまった. 慌てて飲もうとしている様子を見た看護婦さんは, 「飲み終わってからでいい ですよ」 でも, そうそうゆっくりもしていられないので, 慌てて飲んで, 採 血室へ. 左側の, 手前から 2 番目のベッドに靴のまま横になる.
TV のリモコンを渡され, 全血でも TV が見られるのかぁと関心しつつも, 17 時代なんて面白い番組がなさそうだたので, ついているニュース番組をそ のまま見た. 看護婦さんは私の腕を消毒した後, 「念の為…」といって白い紙 を腕の周りに敷き, 針を刺す. 私も思わずおぉと息を漏らすくらい派手に血液 が噴き出して, 採血スタート. 衣服への被害がゼロだったあたりに, 看護婦さ んの経験値を伺える.
TV を見ていたり, 正面にあるアミカス似のテルモ製採血機は何だろう (テ ルシス?) とか思ったりしているうちに, 採血終了. 針を抜き, 噴き出した血 を丹念に拭き取り, 右手首で血圧を計測して終了. 「今日は左手では重いもの を持たないでくださいね」了解.
オニオンスープというのがあったので, 今度はそれを選択. ほどなく受付 の人が, 献血手帳や記念品を持ってきてくれた. 今日の記念品は Nurse Kitty のボールペン. けんけつちゃん グッ ズは, まだないのか?
看護婦さんには「時間の許す限りゆっくりしていって下さい」と言われた けど, ゆっくりし過ぎて走るはめになったら元も子もないので, 余裕をみて立 ち去った. 帰るとき, 10 人位の老若男女入り交じった団体さんとすれ違った. 「俺, 献血初めてだよ〜」なんていう人もいたのだが, どういう団体か謎. 何 故か, ハーメルンの笛吹き男のことが頭をよぎった.
実は, 明日に卓球の試合があるということに, 採血検査の直前に気が付い た. ただでさえ体力が落ちている今日この頃なのに, 赤血球を減らしたら試合 中に貧血になるかなぁとも思ったけど, 後には退けずに採血決行. せめて, 栄 養と水分は多目にとっておこうと思い, 献血ルームからはクッキーを 3 個 (とポケットティッシュを 3 つ), 帰りの新幹線ではお茶 500ml を飲み干した. ま, 大丈夫でしょう.
通常, 献血バスが会社に来るのは 2 月と 8 月なのだが, この年末はストッ クが少ないのか, 12 月に献血バスが来るという連絡が来た. 各部署で最低 1 人は参加せよとのお触れが出たので, 若者を差し置いて立候補した.
指定された時刻に会議室へ行くと, 赤十字の関係者は多かったのだが, 肝 心の献血する人が少なく, 非常に寂しい. 引っ越したので, 用紙に新住所を記 載し, 併せて問診票の Yes / No にも回答. 既に全国で献血手帳から 献血カード に切り替わっていたので, まだ手帳しか持って いなかった私には, 新しいカードが発行された. とっさに「暗証番号 4 桁を 入力してください」と言われたので, あまり深く考えずに決めてしまったのだ が, 忘れないようにしなければ.
血圧は 111/70 で正常. 採血検査も「十分濃いです」とのことだったので, 外に待機している献血バスへ向かった.
車内の採血用の椅子は, 電動で背もたれが前後に動くことによって, 右腕 採血と左腕採血のどちらにも対応できる優れもの. 右腕の血管に, 全血用の太 い針が刺さって, 採血スタート. 真面目にグーパーを繰り返し, 5 分程度で採 血完了.
会議室に戻ってジュースを飲みつつ, 貰ったパンフレットを眺めてみる. 三重県では, 三重県赤十字血液センターには行ったことがあったが, それ以外 の 2 つの献血ルームへは行ったことがない. 四日市と伊勢方面らしいので, 是非とも行っておきたいと思う.
今日が今年最後の献血なのだが, 今年はたったの 2 回と, 昨年, 一昨年に 続いて奮わない結果となってしまった. 幸い, 今の住処は三重県赤十字血液セ ンターに近いので, 来年は積極的に攻めていきたい.
おたより, お待ちしています
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