献血日記 (2004 年上半期)


2004 年 1 月 25 日 (日) (番外編)

もうそんな季節はとっくに過ぎたのですが, 今年初めての日記ということな ので, 一応書いておきます. あけましておめでとうございます. 本年 もよろしくお願いします.

例によって, 献血できてません (;_;) 長期休暇の年末年始に献血できなけ れば, もう献血する時間なんてないんでは? と危惧する今日この頃です.

日経新聞 1/24 朝刊に「日赤, 血液事業を抜本改革」という記事が出てい ます. 内容は大雑把にはこんな感じ.

正確な理解を欠いているかもしれませんが, ウインドウ・ピリオドがある 以上は, 感染している血液を検査によって 100% 検出することは不可能だと思 うので, 日赤に完全を期待しては日赤がかわいそうでしょう. ただ, やれるこ とは何でもやって, 血液を利用する人のリスクを限りなく小さくして欲しい.

一方で献血者は, そういうリスクを負いつつも献血由来の血液を使わざる を得ない人がいることを理解し, 安全な血液を提供するための努力をする必要 があるでしょう. 身分証明書の提示義務化で, 身分証明書との縁があまりない と思われる高校生の献血者が減らなければいいのですが.

あと個人的には, 献血センターが統合される前に現存の 印影 を収集し, また 新しい 印影 の出現に期待を寄 せるといったところです.

話は変わりますが, 2/4 (水) に会社に献血車が来るようです. 会社での献 血は全血のみなのでちょっとためらいましたが, 就業時間中にでも献血しない とずっと献血できないような気がしたので, 申し込みました. 抜き初めは, 2/4 になりそうです.

2004 年 2 月 4 日 (水) (152 回 @ 会社の体育館)

1 週間ほど前, 会社の組合の人から, 社内での献血に協力してくれません かというメールが届いた. 例年, 冬と夏に献血バスを会社に呼んでいるのだが, 今年は協力者が少ないので, 過去に協力してくれた人にダイレクトメールで協 力を依頼しているとのこと. それならばと, 「献血します」のメールをすぐさ ま返信した.

2 月 4 日は, 比較的暖かだった. 10:40 頃に職場を離れ, 体育館へ. 入口 の受付には, 数十人分の問診票があいうえお順に整理されて置いてある. 自分 の分を受け取り, 体育館の中の記入台へ. その途中に 2 度, 骨髄バンク登録 の依頼をされたが, 心の準備ができていなかったのでお断りした.

特に引っかかる項目もなかったので, 適当に, はい or いいえに○を付け る. 次回の献血時には, もうマークシートか? そして, 医師が待つテーブルへ. 4 人くらいの医師が手持ちぶさたに待っていたのだが, その中で 1 人が「おーい, こっちこっち」と手を振るので, 彼の前に座った. 血圧計は COLIN B103i-II. 血圧は 108/70 で問題なし. 医師は, 血圧計に計 測結果が表示される前にフライング気味に所見欄に記入していたように見えた が, 気にしない.

続いて採血検査. こちらも看護婦 (ここでは女性の看護士 (っぽく見え る人) を, 便宜上, 看護婦と書きます) さんが 4 人ほど退屈そうに待機して いた. 私は一番奥の人のところへ行き, 座った. 机の上には, 使い捨てのカイ ロ. だだっぴろいだけの体育館は, 動かないものにとっては寒すぎる場所だ. 「血管が見えにくいとか, 言 われたことはありませんか?」 いえ, 特にありません. そう答えながら右腕を 見せると, 右腕の血管が良かったのか, 「では左腕で検査します」とのこと. 左腕をゴム紐で縛り, ストローの先に針が付いたようなものを腕に刺す. なか なか血液が出てこない (--;) ぎゅ〜っと腕に力を入れて, 血液を絞り出す. 針 が抜かれ, 硫酸銅水溶液にポトポトッと数滴. 一瞬その場に静止したかに見え た血液は徐々に沈み始め, 「大丈夫ですね〜」 ほっと一息. 比重が低くて全 血に弱いのを, 忘れてた.

体育館の外に横付されていたのは, 紅 2 号, 8 号, 12 号, 14 号の 4 台. その中の 1 台に乗り込む. バス内は, 看護婦さんのみ. 一番奥のベッドに横た わり, 右腕を看護婦さんに差し出す. 久しぶりの, 沃素消毒の香り. 乾燥する までしばらく待ってから, 本採血用の針が刺される. いつもよりも浅いように 感じたが, そのほうが精神的に痛くないような気がして良い. 採血スタート.

バス内の 14 型位の TV には, 芸能ネタで盛り上がる芸能人が映っていた. しばらくして女性が 2 名ほど乗り込んで来て, 採血を始める. 時計を持って いなかったので時間は分からなかったが, いつもよりも長いかなぁと思ったあ たりで採血終了. バンソーコーを貼ってバンドを巻いて, ベッドから降りる.

一番前に止めてある, 一回り小さなバスが休憩スペース. 入口で缶コーヒー を貰って, 車内のソファに腰を下ろす. 車内に置いてあった Circular OSAKA No.231 (2004 Jan., Feb.) の表紙は, 今年の「はたちの献血」キャンペーン のキャラクター, 鈴木杏さん. 「はたちの献血」なのに, 16 歳の彼女がキャ ラクター. はじめ, 「はたちの献血」キャンペーンのことをラジオで聞いたと き, 「杏」を「あみ」と聞き間違え, 「鈴木あみがキャラクターか. 事務所問 題をクリアして…」などと思っていたのだが, それは私の大きな勘違い :-p 少しして, 職員の人が記念品とか冊子とかいろいろ持ってきてくれた. 今回の 記念品は Nurse Kitty のボールペンと, ライオンズクラブのタオル. Nurse Kitty のボールペンには近畿ブロックという名が入っているのだが, これは近 畿地区限定品か?

空き缶を捨ててバスを降りる. 「ジュースをもう 1 本どうですか?」と聞 かれたが, それだけ協力者が少ないのか? 職場に戻ると 11:05. 抜いていたの は, やっぱり正味 5 分くらいか?

今日の献血で, 手帳上 152 回. 少なくとも, 今年中に新しい手帳を入手で きるように, 頑張っていきたいものです

2004 年 5 月 19 日 (水) (153 回 @ 三重県赤十字血液センター)

前回の献血からどれくらいたったか, すぐにはわからないくら間隔が空い てしまった雨降りの今日, 出張で津駅周辺に行ったのだが, 仕事が早く片付い てしまった. 会社のホワイトボードには直帰すると書いておいたので, ここで 仕事を終えてしまっても全く問題ないし, また指定券を買ってしまっているわ けでもない. 時間がある. というわけで津駅の東側に位置する三重県赤十字血 液センターへ, 献血しに行ってきた.

1F の駐車場に止まっている献血バスや, 献血者向けに確保されている駐車 場を横に見て, 正面の階段を上がって 2F へ. 傘を閉じて中へ入り, スリッパへ 履き代えてさらに奥へ. 受付のお姉さんに手帳を渡す. 予約者リストのような ものをチェックし, そこに名前の無いのを確認してから, 「本日は全血ですか? それとも成分献血をお願いできますか?」 成分献血で, と堂々と返答.

すぐ隣に, 衝立で仕切られた問診票記入スペースがあり, そこに腰掛けて, 携帯の電源を切って, 問診票が出力されるのを待つ. しばらくして渡された問 診票は, これまで見慣 れたものとは異なり, A4 (横) 程度. ひょっとしてこれが新しい問診票でしょ うか? 裏面には問診事項が印刷されており, はい or いいえを塗り潰すマークシート 方式. 記入し終えた瞬間に受付のお姉さんに声を掛けられたので, ひょっとし て覗いてたのか? と思ったけど, 「こちらにも記入をお願いします」と言って渡 された問診票 (従来, 裏面の下半分に印刷されていた問診事項) を記入してい るときに少し顔を上げて見ると, お姉さんは横を向いていた.

受付を終えると, すぐさま医師のところへ. 年寄りが多い献血ルームの医 師たちの中でも高齢の部類に入るような, 年を取った男性医. 「今日は奈良か ら来て頂いたのですか. ありがとうございます」と, 私の作文能力ではそのニュ アンスを伝えきれないくらいとても丁寧な口調の医師だった. HEM-707 ファ ジー (OMRON 製) による血圧検査. 計測終了後, 値を記入する前に「いつもは どれくらい ですか?」と尋ねられたので, 上は 110 前後くらいですかねぇと答えると, 案 の定, 108/69. 「終わったら, 十分に水分補給をしてください」はい.

そのまま採血室へ入り, 血液検査. 私は重い荷物や上着を抱えたままだっ たので, 「外にハンガーやロッカーがありますから…」と言われて, 荷物を片 付ける. ワイシャツの腕まくりをしながら, 「どちらの腕で献血することが多 いですか?」と尋ねられたので, どっちでもやってますが…と言いつつ腕を見 せると, 「どっちでもいいですね. 今, 左の装置が空いてますから, 右で検査 しますね」ということになった. 右手で荷物を持つことを考えると, そのほう がいいかも.

久しぶりの, 穿刺感. 翼状針が右腕に刺さり, スピッツを交換しながら血 液を抜く. 針を抜き, 比重検査用の 1 滴を落とした後, 翼状針自身に付いて いるカバーを針側にスライドさせ, 露出した針が覆われた. 翼状針の進歩. 看 護婦さんたちが「5 回? 4 回?」などとヒソヒソ話. 久しぶりの献血臨場 (ラ イブ) 感

一旦, 待合室へ戻るように言われたので, ソファに腰かけ, 「母体」と表 紙にマジックで書かれた「President」を読む. パラパラと最初から最後まで めくり終えた頃に, 声が掛かる. ベッドは, 右の一番奥. 装置は多分 CCS で しょう. アルコールでゴッシゴッシと念入りに消毒した後, 沃素を塗ってしば し. 針が刺さり, ストッパを外して, 献血スタート.

ベッドには小型の TV と VHS のビデオデッキが置いてあった. 画面に映っ ていたのは, 多分フジテレビ系 (トリビアとかの予告があったから) で, 吉田 栄作が医者, 京野ことみや安西ひろこが看護婦をやっている昔のドラマが映っ ていた.

看護婦さんに「今日はシステムとかですか?」何? 出張のついでに寄ったん ですけど…としばらく話をするも, 噛み合わない. よくよく聞いてみると, 私 の問診票, 「学校/職業」記入欄の上に「ならルーム」と印字されている. そ れを見た看護婦さんが, 私をその筋の人だと思い, 三重県赤十字血液センターに 出張したついでに献血しているのだと勘違いしていたらしい. 奈良駅のそばに ある「ならルーム」へ行ったことはあるが, 謎. でも面白いので, そのままに しておいた :-)

採血の方は, 2 回目の返血までは順調で, 何も気にせずにドラマを見られ たのだが, 3 回目の採血あたりからスピードが怪しくなり, 握るものを渡され る. 何とか 3 回目の採血が終わり, 3 回目の返血へ. その後, 4 回目の採血 ではさらに怪しくなり, 採血はほとんど止まりかけ (^^; 飲物を持ってきても らったり, レンジで温めたビニール袋を渡されたりして, だましだまし, 何と か 4 回目の採血を終えた. 看護婦さん曰く, 以前にも途中で終わったことが あったらしく, それが記録に残っているとのこと. 学生時代に, 秋葉原で献血 したときのことだろうか? そのときは気を失いかけたけど, 今回は針をグリグ リされても平気だった. 採血後の手首血圧計 (これも OMRON) の値もごく普通 だった

ルームを出てすぐ受付に寄ると, その場で献血手帳を返された. 受付のテー ブルの上を示して「1 つどうぞ」と言われたので物色すると, ハンドソープ, 制汗剤, 烏龍茶 (葉っぱか?), MD などがあった. すぐに決められない決断力 の弱さを露呈しつつも, MO (3 枚入) を選択. それ以外に, キティが「A」の 文字と一緒にデザインされたピンバッヂと, 久しぶりに絆創膏を貰う. もうす でに 1 杯飲んでいるのだが, 念を入れてカフェオレ (冷) を貰って, ソファ に座る

携帯の電源を入れると, 早速会社からメール. 返事をして, トイレに行っ て, またソファへ. 待合室を見渡すと, インターネットに繋がっている PC が 1 台と, マッサージ椅子が 1 台. マッサージ椅子は, OMRON ではなく National っぽいデザインだったが, 定かではない. 先客がいたので, 確かめ られなかった. ワイシャツを着ていたので, 十分に止血をしてからバンドを外 し, 腕まくりを下ろし, 上着を着て, 献血ルームを後にした. 雨はもう上がっ ていた

帰り, 大和八木で近鉄京都線に乗り換えて, 北上. 進行方向左側に, なつ かしい奈良県赤十字血液センターを発見. そのうちまた行きたいなぁと思いつ つも, その地域には献血以外に用事がないというのが欠点か



[うさぎ印] おたより, お待ちしています

sato.mshr@gmail.com