まだまだ暑い日が続くとはいえ, もう 9 月半ば. 前回の献血から 5 か月 も経ってしまった. こんなんで, ええんやろか? 今週末は, 明日の敬老の日を 含めて 3 連休. 本を探しにどこかへ行きたいなぁと思っていたのだが, 阪神 百貨店のある梅田, 戎橋のある心斉橋・難波は時期的に危険だ. となると京都 の旭屋書店かな? となると四条の献血ルームが, 京都駅まで地下鉄で駅 2 つ という近さ. というわけで 8 時起床, 9 時出発, 10 時 20 分着で行ってきま した.
献血ルームのあるビルの 1F にあるエレベータ, カップルの後に乗り込む. すでに, 献血ルームのある 3F のボタンが押してある. このカップルに先を譲 ると献血が遅れるかも…と思い, 譲り合いの精神を押し殺して先にエレベータ から降り, 受付へ一直線 :-) 献血手帳を出し, 問診票を出力してもらう. 「住所, 体重はお変わりありませんか?」 Yes. 「成分献血をお願いしてもい いですか?」 Yes. その他は適当に問診票に答えた. 「では, 中でお待ち下さ い」というわけで, 採血室の入口を入ったところにある椅子に腰を掛けて, 医 師の問診を待つ.
ベッドは, 全部塞がっているというわけではないけど, そこそこ埋まって いた. 献血者の年齢層は, 割と高め. 私が中へ入ってから, 3 人目に名前を呼 ばれた. パーティッションで区切られたスペースの入口には, 「担当は○×で す」と書いてあった. いい感じ. 問診医は女性. 「まず血圧を計りますので, 手を出して だらぁ〜としてください」というのが京風. 114/64 で, まぁこんな感じかなという数値. 「こんな感じ」を解読 すると, 「普通の人から見ると低いかもしれないけど, 私としては結構高め. 四条の駅から早足で歩いてきたせいかも」というところ
パーティッションの外に出て, 再度椅子に腰かけて待つこと数分. 採血検 査の窓口は 3 〜 4 箇所あるので, すぐに呼ばれる. 「どちらの腕にも跡があ りますねぇ〜. どちらがいいですか?」 持ってきたリュックの中には本が 2 冊入っており, 重くはないが軽くもない. けど気にするほどのことでもないの で, どっちでも良いですと答えたら, そのときに看護婦さんに差し出していた 右腕で検査となった. 5 か月ぶりに見る針. 昔は「献血はほにゃららだから好 き」という理由を意識していたものだが, それが長いこと続くと理由はどうで も良くなって, 短絡的に「献血→好」とか「献血→嬉」となってしまう. 今日 もそういう状態だったので, 採血検査で針を見るまで, 極端に言えば献血時に 針を刺されることを忘れていた :-) あぁ, 献血って針を刺すんだったのね. しかも本番はもっと太いのね. などと思っているうちに針が刺さり, 次々にス ピッツが満たされていく. 勢い良く飛び出していく血液を見て, まずはほっと 一息. その場でのチェックの結果, 良い数字を叩き出していたせいか, 「血小 板をいただきます」とのこと
採血室内にある休憩所みたいなところで, 順番を待つ. 私以外に, おっさ んが 1 人. 壁には, 薄い TV が掛かっていた. 何も映っていないのが誠に残 念. どこのメーカか, おっさんが邪魔で見えないよ〜と思っていたところに, おっさんより先に私の名前が呼ばれた
まず案内されたのは, 採血機の前にある, DVD を載せたラック. 十数枚く らいの中から選択する. 採血時間を考慮し, さらにお気楽な内容を探してみた が, アニメはコナン君しかなく, 30 歳を過ぎてコナン君を採血室でジッと見 るのもどうかと思ったので, 何も考えずに「ターミネーター 2」とかを選んで みる. そうして, CCS の待つベッドへ案内された
靴を脱いで, ベッドに横たわる. DVD プレーヤ & モニタのスイッチが 入り, リモコン 2 つを肘置きの上に置かれる. 「消毒が乾くまでお待ち下さ い」 モニタではターミネータ 2 が始まる. いきなり刺激的なシーンから始まり, 採血中に見るには適当じゃなかったかな…と思っていたところで, 針が腕に刺 さる. 採血検査のときほどドキドキしなかった. 刺したところから, 血がちょろっ と吹き出す. 若いっていいね
頭にはヘッドホンが付けられていて, さらに頭の後ろには小さな枕をあて がわれていたので, 頭を大きく動かすこともできず, そのため採血スピードを チェックすることもできなかった. けど, たまに視界の端っこで見た感じでは, 良く流れていたようだ. 1 ターン目の返血, 久しぶりの痺れ感. 症状は極めて 軽かったけど, 懐かしい感触
1 人の看護婦さんが, 私のリュックに付いているキティのキーホルダーを 見て, はしゃいでいた. それを見た別の看護婦さんも集まってきて, 4, 5 人 の人だかりが私のベッドの周りにできた. 昨年, 職場の旅行で北陸へ行ったと きに買った御当地キティが私のリュックに付いている. 「北陸」と書かれた前 掛けを着け, カニの被り物を被った「かにキティ」. 私が妙齢の女性なら, きっ と看護婦さんも私に話掛けていたところだろうけど, おっさんな私は看護婦さ んたちの話の輪には入れなかった. 盛り上がっていた看護婦さんの年齢層は, 私と同程度か上だったように見えたけど
そんなこんなで無事に 4 ターン終了. 映画は, 母親が病院からの脱出を開 始し, と同時に液体金属野郎が病院に侵入したあたり. 右手首で血圧を計り, 異常無しを確認. 針を抜き, バンソーコーを貼り (じゃなくて, 脱脂綿をベージュの テープで止めて), 「少し休んで欲しいので, そのままこれを読んで下さい」 と言われて渡された「心当たりのある人は電話するように」のチラシを読み, 「読み終わったら結構です」と言われたのでベッドから降り, 採血室から去る
「何かお飲物でも…」と男性職員に勧められ, 冷たいカルピスソーダをい
ただく. 水 or 氷を入れるのに少し失敗したのか, 周りがえらく濡れている紙
コップを自販機 (販売してないけど) を取り出し, 椅子に腰かけて飲む. 半分
くらい飲んだところで私の名前が呼ばれ, 返事をすると, 献血手帳などを持っ
てきてくれた. 記念品として「最高級 あぶらとり紙」と
(いわゆる) バンソーコーをいただく. ここ数年, バンソーコーを買ったこと
がない. 一緒に貰った紙に, いま, 日本の輸血医療に使われている血液は,
世界最高水準の安全性を確保したうえで医療機関にお届けしています
と
買いてあったが, 今日の新聞に B 型肝炎ウイルスが献血血液 37 本から検
出された
という記事が出ていたのは, 皮肉な偶然だろう. この紙の反対
側には, 献血推進全国協議会と献血推進議員連盟の連盟でコメントが書いてあっ
た. 献血推進議員連盟の方々は, 献血してますか?
冒頭にも書いたけど, 前の献血から 5 か月の間があいた. 次は 2 週間後 の 9/28 に献血できるが, 無理かも. 今年はあと何回, 献血できるだろうか?
そうそう, 151 回目ということで, 献血手帳が新しくなった. 京都府赤十 字血液センター発行ということで, 住所に「三十三間堂廻り町」などという文 字があり, かっこいい
おたより, お待ちしています
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