和宏さんから, グリーンランドでの献血 にまつわる画 像をいただきました
旅行でグリーンランドへ行くことが出来ました。 そこで、献血できないか、とも思いつつの旅行でした。 日本からグリーンランドへの直行便は無いので、どこかで乗り換える 必要があります。フランクフルトでの乗り換えとなりました。
写真はフランクフルト旧市街、レーマー広場、 くつろぐ市民や、大勢の観光客でにぎわっています。 この一角に観光案内所があり、そこでのやりとり…
- 自分「献血したいのですが…」
- 案内所のお姉さん「献血?」
予想外の質問にいぶかしげな顔、こちらの英語が通じて いないのか、もう一度聞いてみました。
- 「献血ねえ、調べてみましょう」
そうすると、何やら本を取り出し調べ、地図で場所を示してくれました。 電話番号も教えてくれましたが、最後に彼女が一言
- 「今日は日曜だから、献血は受け付けていませんよ」
ということで、フランクフルトでの献血は失敗に終わりました。
そして、チャーター機を乗り継いでグリーンランドへ(まずカカルトクへ) 次にシシーミットに訪れました。
さて、シシーミットの赤十字(写真、デンマーク語表記だとこうなるのですね) を訪れて、「献血をしたい」と言うと、係員は
- 「ここで献血は受け付けていない、病院でやっているから病院へ行きなさい」
と病院の場所を教えてくれました(こちらのひどい英語でも応対してくれました)。 言われた通りに行くと、最初に見えてきたのが、十字架。 墓地です。
その奥に病院があるのは、効率的というか何というか、まあ日本人とは 感覚が違うのでしょう…
さて、病院に訪れ、「献血したい」と言うと、看護婦さんが「医者に用事があるの ですか?」 と逆に聞き返されてしまいました。 いきなり、外国人が怪しげな英語で「献血したい」と言われても、 当惑するのが当然なのでしょう。 そうのうち英語が流ちょうな看護婦さんが現れ、こちらの意図を説明すると、
- 「意思は有り難いが、ここは大半がイヌイット(エスキモー)の街、血液 調査を十分 しなければならないが、施設が不十分で、時間がかかります。ですの で、献血はシシーミット居住者だけにしております」
とやんわりと断られてしまいました。
日本でも、献血時の身元確認が厳しくなっていますが、流石に医療先進国の デンマーク領グリーンランド、身元確認が厳しいものだ、と痛感いたしました。 その後、世界遺産のイルリサート氷河を見物して、帰国いたしました。
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